青森山田・三森大貴内野手(3年)はソフトバンクから4位指名を受けた。三森は同僚の堀岡隼人投手(3年=巨人育成7位)とともに青森市の同校職員室でインターネットの中継を見守った。午後6時半すぎ、指名があり、堀岡や周囲から「よかったな!」と祝福を受けた。

 三森は185センチ、70キロの大型内野手。右投げ左打ちでバットコントロールに抜群のセンスを発揮。長打力があり、足も速い。青森山田の主軸打者として昨秋東北大会優勝、同神宮大会では名門東邦(愛知)を破ってベスト4、今春センバツ出場の原動力となった。

 埼玉出身で中学から青森山田に進んだ。中学時代は青森山田リトルシニアで全国大会上位進出など活躍。高校では1年秋からレギュラーで出場。遊撃手などを務め、打順はセンバツで4番など常に主軸だった。兜森崇朗監督は「走攻守バランスが取れた選手。しっかり体づくりをして良さを出してほしい」と話した。

 三森は「ソフトバンクはプロの中でも高いレベル。そこで活躍したい。どんな球が来ても打てるようなバットコントロールを見てもらいたい。あこがれの人は王貞治さん」という。花田惇校長は「プロの道を1歩1歩歩み、おごることなく精進してほしい」と激励。三森は顔を引き締めた。【北村宏平】