虎のレジェンドを超える。代打の切り札・狩野恵輔外野手(34)が、真弓明信氏(63=日刊スポーツ評論家)の持つ代打シーズン30打点のセ・リーグ記録にチャレンジする。クリスマスイブの甲子園を訪れた狩野はみっちりとトレーニングを実施。「すごい記録ですけど、そういう目標になる人がいるので頑張ります。年を取ったと思われたくない」と語った。

 94年に記録を樹立した真弓氏は13安打、2本塁打ながら30打点を積み上げた。代打逆転満塁ホームランを放つなど、塁が埋まった好機で起用されることが多く、その期待にことごとく応えた。狩野は今季、代打として55試合に出場し、10安打をマーク。2本塁打と11打点はいずれもセ・リーグ最多タイだ。勝負強さと持ち前のパンチ力があれば、記録更新も狙える。

 この日は有馬記念の前日。話題は自然と競馬になった。狩野が◎を付けたのは「サトノダイヤモンド」。新たに選手会長に就任した34歳は「当てて来年はダイヤモンドの輝きを見せたい」と、ベテランらしくオチもつけた。年末は群馬に帰省し、年明けには恒例の淡路島自主トレでキャンプに備える。来季も勝負強さを見せつける。「真弓超え」でまばゆいばかりの輝きを放つ。【桝井聡】