チーム一番始めの実戦で「1番」に座ったのは2年目の石岡諒太内野手(24)だった。

 俊足とフルスイングが身上のホープは「1番一塁」でスタメン出場。4打席凡退で迎えた7回、完璧にとらえた打球はライナーで右翼奥のネットをとらえる2ラン。

 もう少しで場外にという当たりは、2本塁打したゲレーロに勝るとも劣らない驚きを与える一撃だった。

 一塁のレギュラーはもちろんビシエド。だが、走力を駆使した野球を目指す森繁和監督(62)は一塁石岡、左翼ビシエドというオプションも考えている。「本塁打は大きいが、打席で自分のスイングができたことが大きいです。結果としてあの1本だけでしたが、打ち損じでもしっかり振れた。でも追い込まれてから、少し当てにいく感じも自分の中であった。そこもしっかり振っていくのが自分の課題です」。チームに新たな風を吹かせる雰囲気をもっている。【中日担当 柏原誠】