ソフトバンク今宮健太内野手(25)がサヨナラ打を放った。2-2で迎えた延長10回1死二、三塁。オリックス5番手吉田一の外角球に食らいつき、中前にタイムリーだ。

 「バヤシ(上林)が出て、明石さんがバントで送ってくれてここで打たなきゃ男じゃないと思った。打った瞬間ホッとした。先輩にたたかれて痛かったです」。今宮は駆け寄るチームメートの手荒い祝福を受け、お立ち台で満面の笑顔を浮かべた。

 前日9日にバントを失敗し、この日も失敗していた。「変な雰囲気でやっていたけど(ミスを)取り返すチャンスがきた」。5回2死二塁の場面では失敗を糧に信頼回復となる同点打を放った。

 この日5打数2安打2打点の活躍でカードの勝ち越しをチームにもたらした。