悪夢の9連敗に苦しんでいたのが、ウソのようだ。オリックスが交流戦では10年ぶりの開幕3連勝を飾り、楽天と並んでいるが首位を守った。「いいスタートが切れたなと思います」。福良監督の顔もほころぶトータル4連勝だ。

 監督自ら早出特打の打撃投手を務めたロメロが戦列復帰後、3試合目で初の適時打を放った。1点を追う初回2死二塁でヤクルト由規の速球を中前にはじき返し、すぐさま追いついた。

 4回にまた1点を先行されたが、6回2死からヤクルト投手陣が四球を連発。2死満塁で駿太が由規から同点の押し出し四球、代わった平井からも安達が四球を選び、勝ち越し点をつかみとった。きょう2日からは、指名打者を使えない東京ドームで巨人と3連戦。「代打で、いいところで行ってもらいます」とロメロの起用法を明かした福良監督。主砲は「(試合前に)監督が投げてくれて、自信をつけさせてくれたよ」と笑った。明るいオリックスが復活した。【堀まどか】