明日23日の3軍交流試合西部ガス戦(筑後第2)で対外試合デビューを飾るソフトバンク田中正義投手(22)が21日、ファーム施設のタマホームスタジアム筑後のマウンドを使って投球練習を行った。室内での練習が続いていたため、室内ブルペンの予定を変更し、屋外での投球を希望。球場スタッフが電光掲示板を点灯して球速が表示されるようにし、負傷中の正捕手高谷がボールを受ける“好待遇”の中、速球を投げ込んだ。

 32球を投げ、最速は148キロ。「球速よりも、強いボールをストライクゾーンに投げることを意識した。いいボールも何球かあった」と話した。

 初めてボールを受けた高谷は「球が強かった。直球の質がいい。思ったよりも(捕球時に)差し込まれた」と絶賛。斉藤リハビリ担当コーチも「言うことはない。あとは自分の投球をすればいい。球速ももう少し出ると思うが、まだ始めたばかり。まだそこまで力む必要はない」と話した。

 右肩違和感でリハビリ組での練習が続いていたが、いよいよキャンプ中の2月23日の紅白戦以来、4カ月ぶりの実戦。中継ぎで1イニングを投げる予定で「不安もあるが楽しみたい。(実戦が)4カ月ぶりというのはどうかなとは思いますが、しっかり積み重ねていけるように頑張りたい」と、声を弾ませた。【福岡吉央】