楽天ゼラス・ウィーラー内野手(30)が延長11回に14号の決勝弾をセンターへ運び、日本ハムを2-1で振り切った。初回には2番ペゲーロ外野手(30)の16号ソロで先制。今季3度目となる助っ人コンビのアベック弾では無敗で、“不敗神話”を続けた。2位ソフトバンクが敗れ1・5ゲーム差に広げ、首位をキープした。

 ウィーラーが延長11回に試合を決めた。日本ハム玉井が投じた2球目。外角の143キロ直球を振り抜くと、バックスクリーンに決勝弾を突き刺した。「自分のホームランで決められてうれしい。待っていた直球をうまく打つことが出来た。いい気分だ」と、ウィーラーはベンチ前ではしゃいだ。

 助っ人コンビ「ウィー&ペゲ」のアベック弾が飛び出すと、今季、試合には負けない。相棒のペゲーロも初回の先制弾でチームに勢いをつけた。相手先発有原の7球目の135キロフォークをフルスイング。弾丸ライナーで右翼席へブチ込んだ。ペゲーロは「まずは先制できてよかった。打球が低かったからどうかなと思ったけど届いてくれた。神様のおかげだね」ととびきりの笑顔を見せた。

 2、3、4番と打線の中核を固めている「外国人トリオ」が支えている。この日、1安打に終わった4番アマダーは打率2割台前半に落ち込んでいるが、ウィーラーはアマダーに「確かに調子上がっていないけど、いいバッター。自分たちが打たないといけないと思っている」と話した。不調の打者をカバーし合う気持ちが、外国人選手の結束を強くしている。

 試合後、梨田監督は「最初と最後がホームラン。徳俵でよく踏ん張った」とご満悦だった。頼れる男、ウィーラーもヒーローのお立ち台で絶叫した。「今日はいい試合。明日も勝ちましょう!」と締めくくった。【高橋洋平】