巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(43)が高校通算103発の早実・清宮にエールを送った。25日、川崎市内のジャイアンツ球場で49組98人の小学生と親を対象に野球教室を開催。イベント後、報道陣から超高校級と評される清宮について聞かれ「見る機会はないが、報道を見る限り、100本以上打っている。それだけでかなりの能力があるのは容易に想像できる。今後、注目されて大変だと思うが、いろんな道に行っても頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。

 また低迷する古巣巨人についても「まだ(シーズン)半分もいってない。みなさん日々報道しないといけないから大変だと思うが、シーズン終わってから振り返りましょう」と見守る姿勢。一時、代名詞だった背番号55を継承し、今季から日本ハムに移籍し、活躍する大田には「彼の努力でしょう。才能は誰もが分かっていた。努力が実ったんじゃないか」と、たたえた。

 フリー打撃では16スイングで2本の柵越えを披露。子供から将来の夢を聞かれ「引退して、のんびりしている。これから見つけようかな」と周囲が期待する指導者への思いは封印したが、野球への情熱は不変だ。