「アゲ♂アゲ♂GIANTS」で、巨人が後半戦開幕戦を白星発進した。初回、長野久義外野手(32)が自身2度目の2試合連続先頭打者弾でノリノリのスタート。2回には「リアルお祭り男」小林誠司捕手(28)が渋い内野ゴロの間の1打点でファンの心をくすぐる。6回のピンチでは2軍監督から配置転換された斎藤雅樹投手コーチ(52)が絶妙の“MCトーク”で先発マイコラスを落ち着かせてピンチ脱出した。投打ベンチが一体となって約3カ月ぶりの4連勝。大逆襲の真夏のフェスが幕開けした。

 巨人が雰囲気を一変させ、後半戦のスタートを切った。初回、先頭打者の長野が、小笠原の直球を強振し、2試合連続先頭打者アーチを左翼席にかけた。「いい流れを作るためにも塁に出ることを心掛けていた。先制点を取ることができて良かったです」と、勢いを生んだ。

 追加点は「リアルお祭り男」からだった。2回無死一、三塁。オールスター第2戦で初打席、初本塁打を放ち、高橋監督から「WHY?」と突っ込まれた小林が、外角に沈むチェンジアップに食らいつき三遊間最深部に打球を押し込んだ。泥臭い内野ゴロで、三塁走者を本塁に迎え入れた。「打点がついたからオッケーじゃない。なんとかヒットにしたかった」と悔しがったが、執念で最低限の結果をもたらした。