オリックスが後半戦5試合だけで3度目となるサヨナラ負けを喫し、5連敗となった。最後は力投していた西がサヨナラ弾を浴びたが、先手を奪いつつ、追加点を奪えなかったことが何より痛かった。好投の西を見殺しにする格好に。今日24日、一部野手が休日を返上し、メットライフドームで打撃練習を行う案も浮上した。

 努めて冷静に試合を振り返りながら、福良監督の目は「オニの福良」になりかけていた。「あれだけミスが出たら、流れはむこうに行ってしまいますよ」と怒りの矛先を向けた相手は攻撃陣だった。

 4回の1点先制後、なおも無死一、二塁で駿太がバントを失敗。6回無死一、二塁でも駿太のバントは投手の正面で、二塁走者を進められず。安達の安打で1死満塁と好機をつなぐも、若月は浅い中飛で走者をかえせなかった。何度も好機をつぶしたツケが、今季6度目のサヨナラ負けになった。

 則本、岸が投げない3連戦で3連敗し、楽天戦は通算1勝11敗1分け。この3連戦だけでアマダーの4発を含む8発を浴び、福良監督は「本塁打とうちのミス。いつもそういう展開になってしまう」とうめいた。3位西武とは8・5差。Aクラスが遠のいていく。【堀まどか】