ヤクルト杉浦稔大投手(25)と日本ハム屋宜照悟投手(28)の交換トレードが24日、両球団から発表された。帯広市出身の杉浦は現在、右肩に違和感を抱えているが、球団は高い潜在能力を評価。将来の先発ローテーション候補と期待している。明日26日、ロッテ戦が開催される帯広の森で入団会見に臨む右腕は、高校卒業までを過ごした故郷で地元球団のユニホームに袖を通し、プロ野球人生をリスタートさせる。

 杉浦はこの日、都内のヤクルト球団事務所でトレードを通達された。困惑しながらも古巣への感謝と、故郷に根を張る新天地へ思いをはせた。「急なことで驚いています。約3年半でしたが(ヤクルトに)入団してからお世話になりっぱなしで、ヤクルト球団、ファンの皆さんには感謝の気持ちしかありません。北海道は出身地でもありますし、活躍することが、皆さんにも恩返しになると思いますので頑張ります」と、コメントを発表した。

 日本ハムでの入団会見は、26日ロッテ戦が開催される帯広の森で行われることになった。生まれ故郷で、プロ野球人生「第2幕」をスタートさせる。偶然にも交換トレード合意と、年に1度の帯広開催の日程が近かった。札幌ドームでの主催試合も近々になく、運命的な巡り合わせに導かれるように今日25日に現地入りする。帯広大谷時代に自身を成長させた球場が、再出発の舞台だ。