阪神は2点を追う4回、中谷将大外野手(24)が11号3ランを放ち逆転。8回は大山悠輔内野手(22)の3号2ランで勝利を決定づけた。前日、左中間への飛球を“お見合い落球”した2人が、効果的な2発5打点の大活躍。10点快勝を導き、前日のミスもチームの2位も一夜で取り返した。

 ◆中谷と大山「お見合い」VTR 26日DeNA戦で、3-4と1点差に迫った8回の守り。1死三塁で、柴田の飛球は左中間へ。左翼の大山がまず手を上げ、中堅中谷も捕球態勢に入った。ところが次の瞬間、両者が譲り合う形で打球はポトリ。外野フライのはずが、2点差に広げられる適時二塁打となってしまった。試合は5-6で敗北。金本監督は「素人を守らせている、僕の責任」と若手2選手の拙守に渋い顔だった。

<中谷今季のリベンジ>

 ◆4打席連続三振 4月25日DeNA戦(甲子園)で5番に抜てきされたが、4打席連続三振。初回の守備ミスで気落ちしたことが響いた。金本監督は「初回のミス、記録はヒットだけど、あれを後悔して、引きずっているような4打数4三振かな。そこの殻を破っていかないと」とカツを入れた。だが、同27日DeNA戦(甲子園)は代打で二塁打。1番で起用された同28日中日戦(甲子園)では左翼席に飛び込む1号ソロを放ち、意地を見せた。

 ◆バントミス 7月22日のヤクルト戦(神宮)で痛恨のバントミスを犯した。2点を追う6回無死一、二塁で3球連続バントをファウルで失敗した。「バントなんか、状況判断もクソもない。ストライクを2球見逃して。バントをやるだけですよ」と金本監督は敗因につながった場面に怒りをにじませた。だが翌日23日は代打で7回に登場。左翼ポール直撃の10号ソロを放ち、7年目で初の2桁本塁打をマークした。