広島が優勝マジックを再点灯させた。2位阪神と京セラドーム大阪で直接対決。頼れる3番、丸佳浩外野手(28)が1回無死一、三塁から18号先制3ランを放つと、4回で先発全員安打を記録。今季46度目の2桁安打、今季9度目の2桁得点と打ちまくってマジック「27」をともした。もう消滅させることなく、リーグ連覇へ突っ走るだけだ。

 快音を残して、打球は京セラドーム大阪の右翼席へ真っすぐに伸びていった。1回。いきなり迎えた無死一、三塁の好機。丸が捉えた1発は、広島打線を点火させた。過去2戦はいずれも6回途中2失点と苦戦していた阪神小野を3度目の対戦で3回途中でKO。4回は打者一巡の猛攻で6得点を奪うなど、今季46度目の2桁安打で、今季9度目の2桁得点。先発全員安打の猛打爆発で、マジックも再点灯だ。

 丸はプレーボール直後にピンチを背負った新人右腕が投じた高めの球を逃さなかった。「真っすぐが強い投手なので、しっかりコンパクトに打とうと思った」。過去2戦は6打数1安打だった右腕に1発で大きなダメージを与える18号。セ・リーグ日本人選手では鈴木、DeNA筒香に続き、ヤクルト山田と並ぶ数字だ。昨季20号に続き、2年連続大台突破も目前となったが「狙って打てるようなものではない」と本塁打にこだわりはない。