中日は逃げ切りに失敗し、再逆転負けした。

 7回にようやく青柳をとらえて無死満塁。

 代わった2番手桑原から、代打松井佑が同点の2点左前打を放った。さらに続くチャンスで、藤井の強烈な打球を遊撃北條がはじく適時失策で3-2と逆転した。

 7回は祖父江が抑え、8回は又吉がマウンドへ。だが1死後に四球を出すと中谷に左越えの逆転2ランを打たれた。続く鳥谷にも右中間に柵越えされた。

 最近の又吉は16試合連続無失点とセットアッパーとして圧倒的な投球を続けてきた。救援登板は今季33試合だが、失点したのは過去4度で、いずれも1失点どまりだった。3失点は今季最多。「チームに申し訳ない。前の投手がつないでくれたのに無駄にしてしまった」と悔やんだ。

 逆転負けも痛いが、打席でも痛い思いをした。ゲレーロの2死球を含むチーム4死球。前日には、打率チームトップの大島が死球を受けて右足骨折したばかり。その前にはビシエドも死球による右腕骨折で今季絶望になっている。本塁打争いトップのゲレーロも心配されたが、投球を受けた右手は腫れも少なく、2日以降については「様子を見てから」と自ら説明した。