勝ち星こそ逃したが、ソフトバンク和田毅投手(36)が楽天打線を7回3安打無失点に抑え、復帰2戦目も好投した。エース則本との投手戦に1歩も引かなかった。

 「1点取られたら終わり、そういう気持ちで投げた」。初回から飛ばした。オコエを3球三振に切り、3人で片付けると、続く2回も3者凡退。「ちょっとバタバタしてしまって」。3回は先頭藤田に左中間を割られ2死三塁のピンチを背負ったが、再びオコエを空振り三振に仕留め窮地を脱した。続く4回も2安打で2死一、三塁。島内を遊直に打ち取り思考を変えた。緩急を使った投球にシフトチェンジ。4回から7回まで1四球で乗り切った。

 手術した左肘の影響を考慮し、100球程度の制限投球。7回103球の内容に「前回(8月27日)よりよかった。もう1イニングくらいいける感じだった」と、笑顔で振り返った。

 次回は投球制限も解除される予定。「上位にいるチームを抑えられてよかった。和田は手強いぞ、と思われるためにも負けるわけにはいかなかった」。CS、そして日本一へ-。頼もしい左腕が帰ってきた。【佐竹英治】