5位に低迷する中日が異例の人事に着手した。4日、1軍の友利結投手コーチ(49)が今日5日の巨人戦(松本)からコーチ登録を外れ、編成部所属になると発表した。1軍は近藤真市コーチ(48)がブルペン、2軍担当だった朝倉健太コーチ(36)がベンチ担当を担う。

 1日の阪神戦(甲子園)から友利、近藤両コーチの配置を交換し、近藤コーチがブルペンに入っていた。同時に朝倉コーチが1軍に合流し、3日間1軍の流れを学んでいた。森監督は「前から決めていたこと。このタイミングじゃないとできない。メジャー(の登録)が40人枠になり、一番大事なところを見ていないのは困るから」と説明した。友利コーチは兼務していた編成部の業務に専念し、米国に派遣されて外国人獲得のためのスカウトなどを行う予定。

 就任1年目の森監督の来季続投が、正式に決まっていることも意味する。「俺が(海外に)行けない可能性が十分だから。やることがいっぱいある」と説明した。チームは平田やビシエドら中軸が相次いで離脱。さらに投手陣も先発ローテーションの柱として期待された大野や吉見らが勝ち星を伸ばせないなど誤算が続き、開幕から1度も貯金をつくれず、4日現在で51勝67敗5分けの借金16と沈んでいる。

 来季へ向け、早くも森監督を中心とした体制の立て直しに本格着手した。【柏原誠】