ヤクルトのドラフト6位右腕、菊沢竜佑投手(29)がプロ初登板を果たした。

 オールドルーキーは6回から3番手で登板。この日最速146キロの直球を中心に、2回3安打2失点。変化球の制球が安定せず、2イニング目には球が上ずるなど2四球を与えたが、まずまずの内容だった。

 苦労人に神宮のファンからは大きな声援が飛んだ。立大3年秋に右肘の靱帯(じんたい)再建手術。卒業後、就職し、社会人となると1年間は社業に集中した。だがプロへの道をあきらめきれず、クラブチームの横浜金港クラブに入り、手取り14万円程度の月給ながらバッティングセンターでも働いた。月給300~400ドルの米独立リーグでも投げ、15年には福島・相双リテックで軟式野球へと転向。早起き野球大会でMVPを受賞するなど、最速148キロの直球を武器にスカウトの目に留まった。

 プロ初登板を終え、「緊張しました。力が入って良い球と悪い球の差がハッキリしたのが反省点です」と振り返った。真中満監督(46)は「真っすぐはいいボールがいっていた。変化球の精度はまだだけど、1回目だし。チャンスがあればまたどこかで起用したい」と評価した。