元中日監督の落合博満氏(63)が17日、TBSテレビ系「サンデーモーニング」に出演。今後の監督復帰について「話があれば考えます」と語った。再度司会者から「声が掛かればやるんですね」と問われると「いや、考えます」とした。

 その他の番組でのやりとりは以下の通り。

 現役時代は3度の3冠王に輝いたが「あと1、2度、3冠王は取りたかったなと。取れると思っていましたから。筋力トレーニングを1回もやったことがないんです。筋トレをやっていたらどうなっていたのかな、というのはあります」と話した。

 前日16日にはソフトバンクが2年ぶりのリーグ優勝を決めた。

 「まあ勝って当然。(優勝争いから脱落した楽天とは)サファテと松井(裕樹)の差ですよ。松井は途中からいなくなっちゃったでしょ。故障で。ソフトバンクは戦略が立てやすかったと思う。8回までの戦略を立てて、9回はサファテがいるわけですから。戦いやすかったんじゃないですか」。ただCSについては「ここからは別物です。(優勝したソフトバンクは)日本シリーズよりもCSの方が戦いづらいと思います、経験上。勝って当然というふうに思っていかれるのと、どうせ2位、3位、俺ら負けたチームだよなあというのと、勝たなきゃいけないというプレッシャーは相当なもんです」と話した。

 また巨人とDeNAのセ・リーグ3位争いについては「巨人の方が有利。ピッチャーが良いから。菅野、マイコラス、田口がいる。打線は8~9月にかけて悪すぎました。でもそろそろ上がってくる」と分析した。

 今オフにもメジャー移籍の可能性が高い日本ハム大谷についても話した。

 「腕の振りがすべて良いというのと、体が大きいというのがアメリカに行くのに一番の武器。大賛成。ドラフトの時大谷はNO・1の選手だった。ただアメリカに行くということで全球団手を引いたんです。日本ハムはダメもとで行ったんだろうけど。アメリカに行きたいという最初の思いを貫くというのは私にしたら大あっぱれですよ」。

 一方、ご意見番の張本勲氏は「日本ハムに喝! 彼は球界の宝だから。引き留めようとしないと」とした。

 現在メジャーでプレーする日本人選手についてもコメントした。

 「ダルビッシュと田中はもうちょっと勝ってくれないと。日本であれだけ活躍したんだし15~20ぐらいは勝ってほしい。こんなところでうろうろしていたんでは日本の野球が下に見られる。一抹の寂しさはあります」。また自身もメジャー挑戦の気持ちは「ありましたよ。でも契約上無理だった」と説明した。