中日ドラフト4位の笠原祥太郎投手(22)がプロ最長の8回を2安打無失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。

 16試合目の登板で3度目の先発。巨人打線を相手に三塁を一度も踏ませない投球で快投した。0-0の8回の先頭で打席が回ると、代打亀沢が送られ降板。その後、打線がつながり白星をつかんだ。球団新人最多安打記録を樹立した同期入団の京田、決勝2ランを放った藤井と初めてお立ち台に上がり「シーズン後半に先発の機会をもらったので、絶対1勝したいと思っていた。本当にうれしいです。まだ試合は続くので、先発の機会をいただけたらこういう投球がしたい」と声を上げた。

 ベンチ前では守護神の田島からウイニングボールを受け取った。さらに初勝利した投手への恒例の記念球をスタンドに投げ入れそうになる森監督からの洗礼も受け、焦る様子を見せた。守りきったボールを手に「これは(新潟県の)実家に送りたいと思います。勝ったよと言いたいです」と白い歯をこぼした。