巨人が9月の負けパターンに陥った。救援で2試合3イニングの対戦はあるが、先発では初対戦の中日笠原にひねられた。初回1死のマギーの右前打後、長く沈黙。左腕の140キロ前後の直球と、球速差の大きい110キロ台のチェンジアップに幻惑された。阿部は「(中日の)若松みたいなチェンジアップ」と言い、村田も「直球に差し込まれた。クイックも速い」と違和感を口にした。

 結局8回まで2安打に封じられ初勝利を献上した。9月は7勝5敗2分けと勝ち越しているが、5敗すべて完封負け。打線の波が著しい。高橋監督は「打者がなかなか対応できなかったのは事実。(完封負けは)そこが少しね。何とかしなくちゃいけない」と現状の問題として受け止めた。CS進出へのラストスパートに、波の少ない打棒は不可欠だ。