先発4本柱のフル回転で、4位巨人が大逆転のCS進出を決める。最終戦の10月3日ヤクルト戦(神宮)まで順位決定を持ち越した場合に、マイコラスを来日初のリリーフで起用するプランが浮上した。ジャイアンツ球場の先発練習を見届けた斎藤投手コーチが「最後はそうなるでしょうね」と見通しを明かした。

 明日30日の阪神戦は畠が、10月1日は阪神戦通算7勝無敗の田口が先発する見込み。エース菅野に託すシーズン最終戦は延長戦の可能性も考慮して、リーグ奪三振王をスタンバイさせる。球団の総力戦では、94年に槙原-斎藤-桑田の3本柱による継投で勝利した「10・8決戦」の前例がある。当時、中1日の救援登板で5イニングを投げた斎藤投手コーチは「俺の中1日は普通だったらあり得ないけど、そういう試合だったからね。最終戦は、場合によっては菅野からマイコラスだってあると思う」と必勝の構えを敷く。

 3位DeNAの残り5試合に対して、巨人は残り3試合と分が悪い。逆転には3戦全勝が求められている。同コーチは「とにかく、勝つことだけ。その時のベストメンバーで勝負していく」と強調。17年の巨人先発陣を支えた4人を原動力に、最後の追い込みを決める。【松本岳志】