ロッテ西野勇士投手(26)が4月13日以来の2勝目を挙げた。

 抑えから先発に戻った今季は開幕ローテに入ったが、昨季後半に患った右肘痛が再発。

 5月2日を最後に、2軍調整が続いていた。一時は投球を控え、手術も検討したほどだった。最終的には手術するには至らず、肘周りのトレーニングや投球フォームの見直しを重ね、シーズン最終盤に1軍マウンドを手に入れた。

 「ファームでは投げる感じは戻っていたけど、一番良い頃と比べたら、まだまだ。不安は少しあった」という。初回、先頭岡島に打たれた左前打から1点を失った。2回には味方の守りの乱れもあり、2失点目。だが、「集中力を切らさず、どんな状況でもコースに投げきることを意識」して、3回からは追加点を与えなかった。打線の援護もあり、6回5安打2失点で勝利した。

 「本当に、良かったです。何よりも、肘のことを意識せずに投げられるようになったのは大きい。来年まで時間がある。レベルアップしたい。チームに迷惑をかけたので、その分、しっかり投げたい」と、気持ちを新たにしていた。