巨人が4年ぶりのリーグ優勝奪回をかけて、改造に着手する。打撃部門のテコ入れとして、OBの吉村禎章氏(54)をコーチとして招へいに動くことが3日、分かった。

 チームは近年の課題である打線強化を果たせず、3年連続のリーグV逸の要因となっていた。巨人での指導歴が豊富な同氏に白羽の矢を立てる。

 06年から2軍監督を務め、若き日の坂本勇に実戦を積ませ、正遊撃手の土台を築いた。09年には1軍打撃コーチで打率、本塁打、得点とリーグ1位に導き、V3に貢献した。チームは阿部、村田がベテランとなり、坂本勇に続く若手が台頭していない。後半戦は捕手の宇佐見が4本塁打を放ち、来季以降の本格ブレークも期待される。

 同じ左打者の吉村氏には若手レギュラー格の育成が期待される。