藤浪がCSで帰ってくる! 阪神藤浪晋太郎投手(23)がフェニックス・リーグ開催中の宮崎から緊急帰阪したことが14日、分かった。当初は次回も同リーグで先発する予定だったが、関係者によればこの日に空路で帰阪したもよう。近日中に1軍合流し、チームがCSファーストステージを突破した場合、同ファイナルステージ広島戦の先発要員として準備を進めることが確実となった。

 藤浪は12日のみやざきフェニックス・リーグ西武戦に先発し、7回11奪三振で1安打無失点と圧倒的な投球を披露。山田2軍監督代行が「今日の投球を自信にしてほしい。(1軍に)いつ呼ばれるか分からないからね」と太鼓判を押すなど2軍首脳陣から絶賛され、CSファイナルステージでの先発候補に急浮上していた。登板後も肩肘など状態に問題はなく、1軍首脳陣もCS突破を狙う上での起爆剤として白羽の矢をたてたとみられる。

 今季レギュラーシーズンは不安定な投球が続き、11試合先発で3勝5敗、防御率4・12。9月13日に出場選手登録を抹消された後は2軍調整を続け、ここ2試合先発では一気に状態を上げていた。今季は広島相手に2試合先発で0勝1敗、防御率8・31と苦しんだが、潜在能力の高さは誰もが認めるところ。CSファーストステージ突破に王手をかけた虎に、また役者がそろう。