巨人村田ヘッドコーチが小林に「振れ指令」を下した。15日、ジャイアンツ球場での秋季練習後に今季打率2割6厘に終わった正捕手に「秋季キャンプは人生でこんなに振ったことがない、というぐらい振らせる。肩と守備は申し分ない。打撃が軸。8対2で」と猛練習を課す方針を示した。

 盗塁阻止率はリーグ1位、捕逸はリーグ最少と守備力は高い。打撃が課題だ。「2割5分打てれば申し分ない。ヒット10本増やせば2割3分、20本なら2割6分」と指標を説いた。すでに高橋監督が広島の打撃部門のデータに1・5倍も足りていないとし、1・5倍の練習量増を求めている。今季4本塁打の宇佐見からの挑戦も待ち受ける小林は「監督が1・5倍振ると言っていたのは、もちろん分かっている。打点を1・5倍? 頑張ります」と意欲。打率2割5分とともに、今季27打点から1・5倍の40打点に達すれば、打線への大きなプラスとなる。