天理大が関西国際大に勝利し、2季連続17回目の優勝を決めた。試合後、3回胴上げされた藤原忠理監督(51)は「選手達が『何が何でも優勝するんだ』という気持ちでやってくれた」とナインを労った。

 先発の八木玲於投手(2年=敦賀)が4回まで無安打の好投で試合を作り、最後は4-1の9回1死から森浦大輔投手(1年=天理)が7球で締めた。森浦は今季1戦目に登板し5勝を挙げ、ルーキーながらエース級の働き。「しっかり3点差を守れて良かった」と控えめに喜んだ。

 春の全日本大学野球選手権では、準々決勝で立大に延長10回タイブレークの末惜しくも敗れた。その立大が優勝を成し遂げ、天理大ナインの目には日本一が確かに見え始めた。主将の荻野翔大郎内野手(3年=社)は「自分らの目指してるところは、リーグの頂点でも関西の頂点でもなくて、日本の1位を目指しているので」。まだまだ通過点。春のリベンジへ、神宮の舞台を目指す。