「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が今日26日、都内で開催される。

 オリックス福良監督が、球団ドラフトの「負の歴史」にストップをかける。25日、都内でドラフト前日会議を開き、最速152キロ左腕のJR東日本・田嶋大樹投手(21=佐野日大)の1位指名を球団として公表。この日西武も1位を公言し、競合は決定的となった。

 球団としてのドラフト抽選は05年から11連敗中。10年は当時の岡田監督が3度外すなど、くじ運に恵まれていない。就任後、初めてくじを引くことになる福良監督は「俺が11連敗したわけじゃないしね。そんなことは気にしていない。当てるように頑張ります。気合です」と腕まくりだ。

 験かつぎをしない男は、自然体で当たりを引く。「右手か左手も決めてない。最近くじを引いた記憶がない。おみくじも引かないからなあ…」。前日24日には「球団に(くじを)託すのも1つ」としていたが、西名球団社長は「もう72歳やし、血圧が上がっても困るから」と回避。福良監督は「俺が引きますよ」とおとこ気で登壇を決意した。

 ちなみに西武のくじ引き役の渡辺久信SDとは現役時代にカードで最も多く対戦。120打数38安打の打率3割1分7厘と攻略している。生涯50本塁打のうち、2本が同SDから放ったもの。昔のライバルを相手に、当たりくじというホームランをかっ飛ばす。【大池和幸】