「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内のホテルで開催され、佐渡出身者初のプロ野球選手誕生が期待された菊地大稀(たいき)投手(佐渡高3年)の指名はなかった。

 菊地は同校セミナーハウスで会見を開き、「悔しいです。でも、これが自分の実力のなさだと思います」と硬い表情で話した。同校室内練習場で汗を流しながら指名を待ったが、名前を呼ばれないまま全球団が支配下登録選手の選択を終了した。

 「これからは大学で鍛え直して、4年後にドラフト1位で入りたい」。指名がなかった場合は進学を考えていた。宮木洋介監督(32)は「プロに入ったとしても、2、3年はかかる。大学でもやることは変わらない」と励ました。菊地も「プロ野球選手になるのは子どものころからの夢。大学では速球をもっと磨きたい」。最速146キロの佐渡剛腕は、4年後のプロ入りに向けて気持ちを切り替えた。

 ◆菊地大稀(きくち・たいき)1999年(平11)6月2日生まれ、佐渡市出身。真野小1年の時に真野ファイターズで野球を始める。以来投手一筋。真野中では佐渡市選抜のメンバーとして離島甲子園に出場。佐渡に進み、今春の県大会4回戦進出。今夏は初戦(2回戦)で敗退。5歳から始めた柔道は初段の黒帯。185センチ、81キロ。右投げ左打ち。