阪神からドラフト1位で指名された仙台大・馬場皐輔投手(22)が27日、宮城県内の同大学で指名あいさつを受けた。無数のフラッシュを浴びても落ち着いて対応。「大事な場面で(マウンドを)任されて『馬場で大丈夫』と周りから言われるように信頼されたい」と最速155キロ右腕は力を込めた。

 その心意気で、ひそかに狙う舞台がある。お笑い芸人、小籔千豊との共演だ。「トークが面白い。僕はツボに入って笑ってしまう」。吉本新喜劇を生で見たことはないが、動画投稿サイト「YouTube」で見ることが息抜きでもある。「(小籔と共演できたら)うれしいですね。関西に染まっていけたらいいなと思います」と目標に掲げた。「まだ口にはできないですけど。1歩ずつ進んでいきたい」と謙虚に語った新人王の獲得が、その早道になりそうだ。

 人生で関西に足を踏み入れたのは13年春夏と甲子園に出場した時だけ。「東北出身ということで、のんびり生きてきたので、関西の会話の速いテンポについていけるか分からないけど、関西の知識を(頭に)入れていければ楽しめると思う」。みちのくの剛腕が、ここからタテジマに染まっていく。【真柴健】