中日コーチに、かつての名選手が加わる。球団は10月31日、来季のコーチ陣容を発表。チーフスカウトの石井昭男氏(62)が打撃コーチとして17季ぶり、チーフスコアラーの都裕次郎氏(58)が投手コーチとして5季ぶりに復帰した。

 強打の外野手としてならした石井氏は中日で計10年間の指導経験があり、若手の育成に定評がある。都氏も82年に16勝でリーグ優勝に大きく貢献した名左腕。現職では自軍投手の的確な分析力で貢献しており、選手からの信頼も厚い。

 ともに球団組織に長年在籍する生え抜きのベテラン。先日のドラフトで高校生を5人指名するなど、伸び盛りが多いチーム構成とリンクする配置になった。

 また編成部の岩田慎司氏(30)が投手担当に、現役引退した森野将彦内野手(39)は打撃コーチにと、新加入の4人はすべて球団内の配置転換。現有戦力の底上げを目指し、今日1日からナゴヤ球場で行う秋季キャンプから参加する。

 また、岩瀬仁紀投手(42)と荒木雅博内野手(40)のコーチ兼任も正式発表した。さらに元阪急の福本豊氏(69=野球評論家)を秋季キャンプの臨時コーチに招くことも発表。4日から3日間指導にあたる。