DeNA浜口遥大投手(22)が、8回1死まで無安打投球の快投で日本シリーズ初勝利、開幕3連敗で崖っぷちのチームを救った。

 7回3分の1までの無安打投球は、阪神村山らと並ぶ日本シリーズ歴代2位。浜口は8回に鶴岡に初安打を許したが、7回3分の2を投げ2安打無失点で流れを呼び込んだ。

 チェンジアップで手玉に取った。初回2死二塁から内川をチェンジアップで三邪飛。4回には先頭の3番デスパイネをフルカウントからチェンジアップで空振り三振に仕留めた。

 好調の1番柳田、3番デスパイネ、4番内川の3打者で9打数1安打。打線を分断し、つけいる隙を与えなかった。

 先発マスクの高城、宮崎とともにお立ち台に上がった浜口は「すごく緊張したけど持っている力を全力でぶつけていこうと思って全力でいった。(初回の1番の柳田は)絶対、塁に出さないつもりでいった。(リードしてくれた)高城さんのおかげです。(宮崎の2号先制ソロに)佐賀の偉大な先輩が先制点を取ってくれたので感謝です。とにかくゼロに抑えてチームが勝てるように考えました」と声をはずませた。

 8回1死から代打鶴岡に初安打されたが「切り替えていきました。ピンチをひろげてしまったが、(2番手)パットンが抑えてくれて良かった。明日も絶対勝ちます」と声を張り上げるとファンのボルテージも最高潮に盛り上がっていた。