日本一に輝いたソフトバンク工藤公康監督(54)が、球史に新たな記録を刻んだ。

 監督では自身2年ぶり2度目の日本一。選手時代の11度(西武8、ダイエー1、巨人2)を含めれば、13度目の栄冠を手にした。選手と監督合わせてシリーズ優勝13度以上は、森祗晶(17度=選11、監6)、川上哲治(15度=選4、監11)、王貞治(13度=選11、監2)に続いて4人目となった。

 延長11回、サヨナラ勝利の死闘だった。選手たちの手で8度宙に舞うと、こらえきれずに天を仰ぎ涙を流した。

 勝利監督インタビューでは「苦しかったです」と率直な心境をもらした。「3点取られた後も絶対に勝つ、ここで決めるんだと選手を信じて采配を振っていました。選手たちが実力以上のものを出してくれて、強いホークスをヤフオクドームの皆さんの前で見せることができて、何より幸せです!」とファンに感謝していた。