甲子園のゴジラになってくれ! 阪神陽川が3戦連発となる先制2ランを放った。韓国・LG戦に6番一塁で出場。2回1死一塁から右投手の高め141キロをつかまえて右中間越えのアーチを描いた。陽川は「感触は良かった」と自画自賛。5日、9日の紅白戦でもそれぞれ中越え、左越えの本塁打を放っており、これで3試合連続本塁打だ。

 キャンプ実戦3試合で10打数7安打、3打点。ド派手なアーチだけではなく確実性も増している。金本監督も「だいぶバットの出が良くなった。鳴尾浜のゴジラから甲子園のゴジラになってほしい」。同じ55番を背負った元ヤンキース松井秀喜を引き合いに出して期待を寄せた。

 今季はウエスタン・リーグで21本塁打、91打点の2冠に輝いたが、1軍出場は12試合にとどまった。勝負の来季5年目に向けて、大振りで遠回りしていたバットの軌道を修正。無駄な動きをそぎ落とした。逆方向への打球もそんな取り組みの成果だ。「1発で仕留められるように。練習ではどうやって仕留められるか考えてやっている」。満足した様子は一切ない。貪欲に結果を求める。【桝井聡】