ソフトバンク中村晃外野手(28)が、ついに「リアル野球BAN」に出演する。テレビ朝日系の正月番組「とんねるずのスポーツ王は俺だ!」の人気コーナーで、野球場を巨大な野球盤にし、バーチャル投球マシンと対戦するもの。13年にレギュラーをつかんだ時から毎年、帝京野球部OBの石橋貴明から直々にオファーが届いていた。

 派手な事が苦手な中村晃はこれまで丁重に断ってきたが、5度目でついに出演を決めた。「今回は福岡で撮影するし、相手もホークス。断る理由もありませんので」。相手は内川、松田、柳田、今宮の日本一メンバー。中村晃は石橋貴明チームで対戦する予定だ。

 今季は2年ぶりの日本一に輝いたが、CS、日本シリーズと戦う中で、まだまだソフトバンクの全国的な認知度、人気は低いと感じた。「やっぱり、もっと目立たないといけない」と、今回はホークスを知ってもらうためにも、恥ずかしくても「帝京魂」と叫ぶことを選んだ。

 今年8月からはバットを細めの川島モデルに替えて長く握り、ポストシーズンも合わせるとそこから8本塁打を放った。高校通算60発で甲子園を沸かせた長打力も戻ってきている。撮影は今月末にヤフオクドームで行われ、放送は18年の正月番組として放送される。

 これまでもオフのトークショーなどで意外に? 明るい素顔を見せてきたが、来年は新春早々に全国に中村晃とホークスナインの印象をしっかり植え付けてくれるはずだ。【石橋隆雄】