ソフトバンクのドラフト3位増田珠(しゅう、18=横浜)が、チームの顔になることを誓った。25日、出身地の長崎市内のホテルでソフトバンクと交渉し、契約金5000万円、年俸600万円(金額は推定)で入団に合意した。

 プロになる決意で、長崎から横浜高へ進学。目標通りプロ入団が決まり「将来は長崎の顔になるように頑張りたい」と夢を語った。長崎出身の歌手福山雅治(48)と同じく、稲佐山小から淵中に通った増田は「福山さんの次は増田と言われるようになりたい。いつかお会いできるように、自分も内川さんや松田さんのようにチームの顔となれるような選手になりたい」と話し、好きな曲は「I am a HERO」で「できれば登場曲にしたい」と笑顔を見せた。

 生まれ育った標高333メートルの稲佐山は世界3大夜景にも認定された。「打率3割をずっと打てる選手になりたい」。高校通算33発男が地元の「ヒーロー」への道をスタートさせる。

 ◆増田珠(ますだ・しゅう)1999年(平11)5月21日、長崎市出身。稲佐山小、淵中は歌手福山雅治と同じ。小1のとき、ソフトボールを始め、淵中では長崎シニアで投手兼外野手。U15W杯では日本代表の4番を務めた。横浜では1年夏からレギュラー。2年夏、3年夏に甲子園を経験。3年夏の神奈川大会では大会新の4戦連発を含む大会タイの5発をマークした。U18W杯でも3位に貢献。高校通算33発。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。