阪神金本知憲監督（４９）が来季のオーダー編成に「０３年モデル」を理想型とした。移籍２年目の糸井の打順構想を聞かれると、こう答えた。「３番ぐらいじゃないかな。長打力もあるし。本当は足の速い左打者がいればね。併殺の少ない。僕の理想は２、３番は左」。星野政権の０３年。２番赤星、３番金本の並びは相手に脅威を与えた。「２人で併殺がなかったもんな。一気にビッグイニングがいける。打たせても、併殺にならずに走者が残る。あわよくば盗塁してくれる。それが僕の理想といえば、理想」。足と長打力をミックスし、初回から重圧をかけて試合の主導権を握る。これが目指す野球だ。

　今季は主に２番は上本が務めた。左打者となれば、糸原や俊足のドラフト４位島田がいる。スイッチヒッターではＦＡ宣言中の大和、西岡、植田が候補に入る。春季キャンプで見極めながら、最善のオーダーを模索する。