ヤクルトの公式マスコット「つば九郎」が27日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の2万2000円でサインした。

 交渉の模様は公開され、査定担当の球団職員2人にアピール。まず「ちーむは6いですが つばくろうがんばりました」と1年の働きを訴える。グッズ売り上げのトップであったこと、ディナーショーが3分で完売したこと、その他人気面で大きな貢献をしたとした。いくつかの交渉材料を挙げて「ねんぽうあっぷおねがいします」と前年16年の2万2000円からの増額を要求した。

 聞き入った査定担当2人はおもむろに査定金額の入った封筒を渡す。つば九郎はいそいそと開け、確認すると中に入っていたのは札束。大幅アップかと思われたが、確認をすると札束の両端は実際のお金だったが、中身は紙という「森友学園」の籠池氏を連想させるトリック。実際は現状維持の2万2000円で交渉は打ち切られた。さらに今季までつけられていた「ヤクルト飲み放題」の出来高も廃止になっていたことが明らかになり、つば九郎はぼうぜんと立ちつくした。

 その後はフリップ芸で球団への不満を爆発。「ちがうだろー」「とっとりけんけいにそうささせよう」「りとうする」と今年の流行語で報道陣へ怒りをぶちまけた。

 それでも最後は来季の意気込みを問われ、「みやもとさんにほめられるようがんばります」と現場復帰した宮本慎也1軍ヘッドコーチ(47)に認められるように頑張ると前向きに会見を締めくくった。(金額は推定)