ロッテは球団ワーストの87敗を喫し6年ぶりの最下位に終わった。

 4~5月に球団ワーストタイの18試合連続1桁安打を記録するなど貧打に泣き、5月16日に早々と自力優勝が消えた。就任5年間で3度CS進出した伊東監督は辞任した。担当記者の印象に残った言葉とは…。

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▽福浦「正直、寂しい。後輩、同期がどんどんいなくなるのは。でも、ファンの期待もある」(1月17日、自主トレ先の沖縄で心中を語った。残り38本の2000安打到達へ、来季も期待が高まっているが、ベテランにしか分からない孤独があると知った=古川真弥)

 

▽井口「自分やみんなの思いが伝わってフェンスを越えた。まだまだやれると思う半面、すっきり辞められます」(9月24日、引退試合の9回無死一塁で同点2ラン。現役最後になるかも知れない打席で、あまりに劇的な1発。忘れられない=古川真弥)

 

▽伊東監督「勝負に対する執念を表に出して欲しい。そういうタイプが少ない。クールにやるよりも、ファンも共感が持てる」(10月10日、今季最終戦を終え、5年間着たユニホームを脱いだ。最後に、教え子たちへメッセージを残した=古川真弥)

 

▽田中英祐「乗り越えられたかは分かりませんが、1日も手は抜きませんでした。人として大きくなった3年間でした」(11月21日、京大初のプロ野球選手が引退。三井物産への就職が決まった。つらいことの方が多かった3年間でも、こう言える田中だから次の道が開けた=古川真弥)