阪神矢野燿大2軍監督(49)が恩師の死に驚きを隠せなかった。星野氏とは中日監督時代にトレードで阪神に移籍し、その後、再び阪神で師弟の間柄になった。

 「今朝、報道で知って、とても驚いています。12月の初めにお会いした時には、体調が優れない時もあるとおっしゃっていましたが、まさか命に関わることだとは思っていませんでした。最後まで弱いところを見せなかったという部分に、監督の強い思いがあったのかと思います。中日入団時代に星野監督のもとでやらせてもらい、プロでの大切さなど、たくさんの事を勉強させていただき、どこに行ってもやっていけるという気持ちになりました。ユニホームを着た時の星野さんは本当に厳しくて、一番怖い監督でしたが、私たちのことをいつも気にしてくれる一番優しい監督でもありました。引退してからもいつも私を気遣って、いろいろな話をしてくださり、本当に感謝の気持ちしかありません。星野さんがよく野球界への恩返しとおっしゃっていましたが、私もこのタイミングでファーム監督となりましたので、自分の中にある星野イズムを若い世代にしっかり伝えていきたいと思います。気持ちの準備もできないままの別れで、お顔も見ることができず、本当に残念です。心よりご冥福をお祈りいたします」。