阪神本拠地の阪神甲子園球場が16日、大阪市内のホテルで「甲子園歴史館運営会議」を開催し、理事会・定例報告会を行った。

 顧問を務める元阪神監督の吉田義男氏(84=日刊スポーツ客員評論家)も出席。「私自身、甲子園で育った人間として、いまの野球人からみても、今年は夏の甲子園が100回記念ですし、タイガースも13年ぶりの優勝に向けた優勝争いで盛り上がると思います。2020年の東京五輪に向けて大事な年ですし、2024年のパリ五輪で野球競技を継続させていくためにも大切な1年です。少子化で人口が少ないなか、野球で盛り上げるのは大切でしょう」と力説した。

 阪神揚塩球団社長も「吉田監督からは『タイガースのOBが歴史館の協力をするのは、OBとしての義務だ』と、こういう言葉をいただいて大変、心強い言葉でした」と感謝。同館は10年3月に開業し、17年度は来場者が約13万人に達する見通し。開場した10年度の15万人に次ぐ盛況ぶりだという。海外からの観光客も約1万7000人ほどに達し、大半が台湾からの来訪者だ。野球文化を発信する甲子園として、野球振興のためにも、さまざまなイベントを検討する。