リスクマネジメント投法で、さらなる進化を目指す。楽天則本昂大投手(27)が22日、楽天生命パーク宮城の室内練習場で辛島、釜田との合同自主トレを公開した。

 今年も例年通り、ヤンキース田中と自主トレをともにする。そこで気付いたことは、リスクを回避する投球。「サインに対してどういうふうに投げていくか。ボールにした方がいい部分とストライクを取る部分。シーズンに生かしていきたい」。勝負どころを見極め、失投は出さない。

 昨季は日本記録を更新する8試合連続2ケタ奪三振の大記録を樹立し、自己最多タイの15勝をマーク。さらには222奪三振、防御率2・57のキャリアハイの成績を残した。今年はそれ以上の活躍を目指す。昨年12月の契約更改の際には「自分で決められるものではないけど、1度は取りたいと思う」と沢村賞獲得への意欲も示した。打者を寄せ付けない真のエースへ駆け上がる。

 この日は、4日に亡くなった星野仙一球団副会長(享年70)の誕生日だった。則本が新人だった13年、監督を務めていた星野副会長から開幕投手を任されるなど強い思いがある。

 則本 今になってもまだ受け止められない。悲しい気持ち。ただ、そういう思いだけではいけないと思う。どこかから見ていると思うので、自分が過去5年よりも成長した姿を今年は見せたいなと思います。優勝するだけです。

 自身、チーム、ファン、そして星野副会長のためにも13年以来のリーグ優勝&日本一を奪還する。【栗田尚樹】