ソフトバンクの貴重な左のワンポイント、嘉弥真新也投手(28)が「シーズン80試合登板」を目標に沖縄・宜野座で自主トレに励んでいる。25日も精力的に動いた。阪神能見らと5日から始動し、直球主体ですでにブルペン入りは4回。捕手を座らせ、制球力アップを目標に投げ込んでいる。

 「1球1球の精度を上げていきたい。真っすぐのスピードも上げるために、下半身も強化しています」。昨年は自己最多の58試合に登板して2勝0敗、14ホールドを挙げた。年俸も倍増したが、まだまだ満足できる数字ではない。

 守護神のひと言がハートに火を付けた。サファテが「カヤマは(今季は)80試合」と話したことを伝え聞いた。「目標は(昨年以上の)60試合登板ですけど、ワンポイントだけなら80試合投げますよ。サファテから言われたら、投げないと」と絶対的守護神の言葉に発奮した。

 過去のシーズン80試合以上登板は阪神久保田(90試合)と藤川(80試合)の2人だけ。パ・リーグでは未知の領域だ。「キャンプ、オープン戦でしっかりアピールしていきたい」。今日26日に沖縄自主トレを打ち上げ、福岡に戻る。宮崎キャンプでのA組入りも決まった。シーズンフル回転に向け、充実のキャンプインを誓った。【佐竹英治】