阪神北條は惜しくも“宜野座1号”を逃したが、“最多本塁打”を記録した。同組の大山がかっ飛ばしたわずか数十秒後に左翼スタンドへ放り込んだ。その後も引っ張った打球は、鋭く飛んでいった。45スイングで参加メンバー最多の4発を放ち「外で打つのは久しぶりだったので、大きいのを打とうとすると崩れると思って意識せずにやりました」。無意識のパワーアップを証明した。

 左足を早めに上げるフォームに改造中で「逆方向にも打たないといけない。去年は打てなかったので。コースなりを意識してやっています」とセンターからライトへ徹底して意識。安打性の当たり24本のうち13本が逆方向だった。1月の愛媛・松山の自主トレではヤクルト川端、山田らからも助言を受けた。昨季出場83試合、打率2割1分に終わった悔しさをぶつけるべく、ニュー北條がみせる。