今日、プロ20年目のキャンプを迎える中日松坂が、球団レジェンドの215勝右腕杉下茂氏(92)から3つの金言を授かった。沖縄・恩納村内のチーム宿舎で全体ミーティングに参加。集中した顔でキャンプインに備えた。

 今春も臨時コーチを務める杉下氏は「平成の怪物」と同じく、1年目の49年に右肩を痛めた経験がある。翌50年の春季キャンプは球拾いに従事し、通算303勝のスタルヒンを研究。復活を遂げ、27勝を挙げた。その経験から「(1)小さくなるな、大きく投げろ(2)足腰の土台をつくれ(3)無理するな、気が向いたら投げろ」とアドバイスを送った。

 杉下氏は「とにかく西武の時の松坂はほれぼれした。米国から帰ってきて投げ方が変わっていて残念だった。上体を振る、肩を痛める投げ方。不安がなくなれば大丈夫。楽しみにしているんだよ」と直接指導を心待ちにした。「フォークの神様」が松坂の完全復活を後押しする。