何でもやるハングリー精神でジャパニーズドリームをつかむ。日本ハムの新外国人、ブライアン・ロドリゲス投手(26=パドレス3A)が1月31日(日本時間2月1日)、1次キャンプ地の米アリゾナ州スコッツデールで入団会見に臨んだ。金と黒のツートンカラーで決めた、こだわりのドレッドヘアでチームに合流したラテン系右腕は、先発、中継ぎを問わず、チャンスをものにする意気込みを示した。

 念願だった日本でのプレーを野球人生の転機にする。ロドリゲスはモチベーションMAXだった。入団会見で目標を問われると、迷いなく言った。「先発、中継ぎ関係なく勝利につながる投球をしたい」。続けて先発か中継ぎ、どちらをやりたいかと問われても即答した。「先発の方がやりやすいけど、勝利につながるならブルペンでも投げたい」。言葉に力がこもった。

 帽子からは自慢のドレッドヘアがはみだしていた。ドミニカ共和国出身の右腕は、髪形へ込めた思いがある。「ジョニー・クエトのプレースタイルが好きで、同じ髪形にしたんだ。同じ町の出身だからね」。クエトは米大リーグ・ジャイアンツに所属する同郷の先輩でメジャー屈指の右腕で通算122勝。ロドリゲスはメジャー昇格を果たせなかったが、日本であこがれの先輩と同じように活躍したい気持ちを示した。

 日本球界でのプレーは、かねて熱望していた。同郷で親交の深い元中日ネルソンと元楽天モリーヨから聞いた経験談で興味が深まったという。「2人とも、いい経験をしたと言っていた。自分も日本でやりたいなと思った」。あとは結果を残すだけだ。

 昨季はパドレス3Aで、日本ハムからコーチ留学していた中嶋バッテリーコーチ兼作戦担当から「いつもアドバイスを受けていた」という。「パドレスの時から知っている人がいるのは、やりやすい環境」と、喜んだ。今季のチームは外国人5人態勢。1軍登録は4枠が限度で、競争に勝たなければ表舞台には立てない。投手ではマルティネス、トンキンという実力派のライバルとしのぎを削る。厳しい戦いを覚悟の上で、チャンスをつかむ。【木下大輔】