広島ドラフト1位の中村奨成捕手(18=広陵)が6日、初の屋外フリー打撃に臨んだ。2軍キャンプは山口・岩国市などから場所を移し、宮崎・日南市での初日。発表された観衆は800人で、テレビカメラ10台に報道陣60人が視線を送った。ここ数年の2軍キャンプでは一番と言えるほどの注目度だった。

 そんな中、打撃マシン以外にも佐藤、横山と対戦して26スイング。柵越えはなしに終わった。「狭いところ(室内)で打っていたので、広いところで打つのが感覚が違った。もっといい打球を打てるようにしたい」と成長を誓った。

 ブルペンでは新人3投手の球を受け、倉バッテリーコーチからキャッチングを細かく指導された。ドラフト2位山口翔投手(18=熊本工)には「ナイスボール! 今日イチ」と声を出すなど積極性も目立った。シートノックでは矢のような二塁送球など、自慢の強肩を披露した。

 日南の初日を終えると、宿舎での全体ミーティングに向かった。「岩国より長い時間練習したので、充実した1日だった。本職はキャッチャーなので、守備の方で信頼を得られるようになりたい」と意気込んだ。【広島担当 大池和幸】