ソフトバンクのキャンプA組でただひとり1軍出場経験がない九鬼が、父義典さん(48)が見守る中で泥んこになりながら白球を追った。義典さんは社会人パナソニックで捕手として活躍。現在は同野球部でアナリストとしてデータ部門を担当している。7日は日向で行っている同野球部キャンプの休日を利用し「父親参観」にやって来た。

 プロ2年目の九鬼は父の視線を浴びながら甲斐、栗原とともにサブグラウンドで特守を受けた。「励みになりますよ。ちょっとでも成長した姿を見せることができたら」と父の前で張り切った。

 父義典さんは「体ももうちょっと大きくしないと。今は1軍の選手との練習でたくさん経験を積ませてもらっている」とA組抜てきを喜んだ。日本ハムへ移籍した鶴岡の穴を埋めるには、まだまだレベルアップが必要。栗原と争う第3の捕手への道は険しいが、この日もブルペンで受けたバンデンハークからアドバイスをもらうなど、勉強の日々を過ごしている。