阪神秋山が好発進した。12日、紅白戦に先発し、2回1失点と好投。ロサリオに直球をあえて続けてソロ弾を浴びたが、それ以外は球威、制球とも文句なし。「久々の実戦だったけど、取り組んでいることをしっかりと出せた。今は1日1日、不安の中で過ごしている。やれることをしっかりやって、開幕にベストの状態をもっていけるようにしたい」と引き締めながらも、着実な調整ぶりをうかがわせた。

 習得を目指すチェンジアップも試投。初回、高山に対してボールとファウルに。「自分の感覚と、高山に感想を聞いて、考えていきたい」。投球の幅を広げるために、継続して磨きをかける構えだ。

 ロサリオに打たれた直球は唯一シュート回転したと反省したが「それ以外はいい軌道だった」と好感触を得た。どの球も安定して低めに集まり、ストライクを先行させた。ローテの軸に期待される昨季12勝右腕が、着実に歩みを進めている。