インフル禍に見舞われた巨人が27日、那覇キャンプを異例の1日前倒しで打ち上げた。前日の26日夜、山本泰寛内野手(24)がインフルエンザA型と診断されたと発表され、吉川尚、戸根、豊田1軍投手コーチに続き4人目の感染者となった。チームはこれ以上のまん延を防ぐために、今日28日に終了予定だったキャンプ日程を変更し、緊急帰京することを決定。思わぬ形で覇権奪回の土台づくりとなるキャンプを終えた。

<巨人の過去のトラブル>

 ◆国鉄ストライキ 73年4月27日中日戦でナインは、国鉄のストライキで東京からバス移動を余儀なくされ、交通渋滞に巻き込まれた。試合開始が1時間6分遅れた。

 ◆41人が車中泊 00年、東京から大阪に移動中だった江藤、仁志、二岡ら選手10人とコーチ、スタッフら総勢41人が、台風14号の影響を受けた。東海道新幹線が上下線ともストップし、列車内で宿泊した。

 ◆試合前日に中止 14年7月8日に沖縄セルラースタジアム那覇でDeNA戦が予定されていたが、台風8号接近のため、異例の早さとなる前日の午後5時に中止が発表された。

 ◆アンダーシャツが届かず 17年8月11日の広島戦(マツダ)で、試合用のアンダーシャツなどを運ぶ車両がお盆休みの交通渋滞に巻き込まれた。到着が遅れ、30分遅れの午後6時半から試合が行われた。