宮城出身のヤクルト由規投手(28)が東日本大震災から7年となるこの日、先発マウンドに上がった。

 直球は威力があったものの変化球の制球が甘くなり、3暴投を記録。3回までは広島打線を無安打に抑えたが、4回に1死二塁でエルドレッドに先制適時打を許すと、2死二塁から西川を申告敬遠で歩かせて勝負した石原に2点適時二塁打を浴びた。降板後は三塁側ファウルゾーンにあるブルペンに向かい、40球の投げ込みを行った。

 12年、15年に続く「3・11」登板は、4回74球、3安打3失点。「毎年この日になると、いろんなものを感じながら、練習だったり試合に臨んでいます。縁あって今日登板することになりましたけど、試合前に黙とうをしたりして、今日もいろいろ感じながら投げました。この日は忘れてはいけないなと常に思っていますし、僕自身やっとこうやって1軍の舞台で投げられるようになって、仙台の人たち、東北の人たちに勇気を与えられるチャンス、恩返しできるチャンスなんじゃないかなと思っている。そういうシーズンにしたいと思います」と誓った。